2014年11月3日、午後1時頃。
オーストラリアのビクトリア州東部のギプスランド地域で、空を見上げた人たちは、普段はなかなか目にしない光景に遭遇したのだそうです。
「ホールパンチ雲」。
いったい、それはどんなものなのでしょうか。
ホールパンチ雲(穴あき雲)とは?
今回、オーストラリアで見られたホールパンチ雲(穴あき雲)は、層状に薄く広がった巻積雲や高積雲で見られるのだそうです。なぜ、雲にぽっかり穴が開いたように見えるかというと、雲を構成する雲粒が、氷点下にもかかわらず、凍結していない過冷却の状態になり、ある一点で凍結が始まると、周囲の水滴が蒸発して氷の結晶ができ、どんどん成長します。そして、重くなった氷は下にある雲の層に落ちていき、まるでそこに穴が開いたようになるという訳です。
ちなみに、初めてこの現象のことが記録されたのは、1940年のことだそうです。
たくさんの人が画像をシェア!
この空を眺めた人たちはSNSなどで画像を公開し、世界的にも話題になりました。
学術的には決して珍しい現象ではないとも言われていますが、それでも、穴あき雲を見かけることは少ない気がします。しかも、そこに虹がかかっているのですから、やっぱりなかなか目にすることができない現象であることに変わりはありませんよね。
なんだか、神様が降りてきそう。一生に一度は見てみたいものです。
[All Photo by ABC]
[ABC]
[Science Alert]






