
世界のあっちこっちに新しいワイナリー誕生!
ワインの産地といえば、ヨーロッパ。そして、カリフォルニアやチリ、アルゼンチンなどの南北アメリカ大陸のワイナリーも世界的に有名になりました。最近では南アフリカも注目されてきていますし、日本のワインも国内のみならず、世界での評判も上がっています。
そして今回ご紹介するのは、これまでさほど注目されていなかった産地のワインです。旅に出かけたら、その土地のワインをその土地の料理と楽しむのはワインとフードのペアリングの基本。こんなところにもワイナリーがあるのかといった意外な土地で、地元のワインを楽しんでみてはどうでしょう。もちろん、お土産にも喜ばれるはずです。
ハワイ:マウイ島|パイナップルワイン

ハワイの玄関口ワイキキがあるオアフ島から飛行機で40分ほど。日本人観光客も少ないこの島のイメージといえば、白い砂のビーチに亜熱帯の密林ですが、実は標高が高くなると涼しい気候になります。
この島のワイナリー、「マウイ・ワイン」は標高600メートル以上に位置しています。甲府盆地の平均標高が300メートルですから、ブドウをを生産できる気候です。このワイナリーではブドウのワインももちろんハイクォリティですが、おすすめは「パイナップルワイン」です。
1977年にワイナリーを創業した際に、ブドウが安定して収穫できるまでの間に実験的に始めたパイナップルワイン。今ではこのワイナリーの名物です。
フレンチポリネシア:タヒチ|かわいいピンクのロゼ

太平洋に浮かぶ島タヒチは、あのゴーギャンのエキゾチックな絵でもお馴染みのフランス領の島です。そして、この島の唯一のワイナリー「Vin De Tahiti」がオープンしたのが1992年、その後1999年にようやくブドウを収穫することができるようになったそうです。そして、2008年から2年連続で国際的なコンペティション Vinalies Internationales in Parisに入賞しました。
ここのおすすめは、メロンの香りから始まって、レッドカラントをアクセントにしたラズベリーの特徴的な香りが続く、ピンクのかわいいロゼです。お土産として友達に渡せば、ラベルの「TAHITI」の文字に目を疑うことになることうけあいです。
タイ:パタヤ|ミュージックフェスも開催

タイといえば、熱帯。そこでワインなんてとびっくりしますが、このパタヤにある「Silverlake Winery」は2002年に創業した新しいワイナリーで、イタリアのブドウ搾りの機械を輸入して良質なワインを醸造しています。伝統的な国際的に地名な産地ではなく、その土地ならではワインを作るという新しいコンセプトに乗ったワイナリーです。
タイ料理が好きな友達がいれば、きっと喜んでくれるはず。お土産にはきりっとした白がよさそうです。
面白い取り組みは、世界中のアーティストが参加するタイ国内有数の屋外イベント、シルバーレイク・ミュージック・フェスティバルを主催していること。約50,000人の観客に対応できるフィールドで毎年開催されるそうです。
ノルウェー:テレマルク|最北の滞在型のワイナリー

北欧でワインかと、今度は寒いので不思議になります。Lerkekåsa Vineyardというワイナリー、ノルウェーの南部で比較的暖かい気候のテレマルクにあります。その土壌もブドウ作りには適しており、なんと使う水は氷河が解けたものとのこと。この地球で最北のワイナリーは2007年に創業しました。最北のワインを、ワイン通の友達へのお土産にしてみましょう。
ここでは、ログハウスに宿泊することもできます。ワインを楽しみながらノルウェイの田舎暮らしを体験するのも楽しそうです。
世界各地に、新しいワイナリーが生まれています。旅先でワインを頼むなら、その土地のものがないか聞いてみるのもいいかもしれません。
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