サッカー大国メキシコ、ワールドカップを制覇できるか?
FIFAワールドカップの渦中で、日本でもテレビに釘付けの人が多いと思いますが、ここメキシコでもそれは同じ。
メキシコはブラジルに負けないぐらいのサッカー大国で、2012年のロンドンオリンピックでは決勝戦でブラジルに勝ち、金メダルを獲得しています。子どもから大人まで熱狂的なサッカーファンが多い国のひとつ。そんなメキシコで応援するサポーターや町の風景をレポートします。
ワールドカップ初戦、カメルーンとの対戦
まず、ワールドカップの初戦日の様子。カメルーンとの対決。
テレビのあるところには人がたまります。
タコス屋でもユニフォームと、テレビ中継は欠かせません。
メキシコシティ中心部の大広場ソカロには、ワールドカップ観戦用のスクリーンが設置されています。
メキシコらしい仮装のひとたちもけっこういます。
工事現場の作業員たちもスクリーンに見入っています。
警察の方々も画面に釘付けのようですね。
スクリーンの脇には子どもたち向けのサッカーコートがありました。
中継そっちのけで、子どもたちが自分たちのサッカーを楽しむ姿に心が安らぎます。
メキシコチーム、この日の試合では1-0で見事勝利を収めました。
メキシコじゅうが注目したブラジルとの激戦
続いて、6月17日に開催された第2戦目のブラジルとの対決。
初戦の時よりも、だいぶ人が増えています。それだけ注目の試合なんですね。
この変な帽子シリーズ、いま流行ってるっぽいなあ。被ってる人けっこういますね。
あ、また同じような帽子被ってる人たちがいる。でも帽子より腹が露なのが気になります。(って腹については、人のことまったく言えませんが)
ルチャリブレ(メキシカンプロレス)のマスクを被って観戦の人も多いです。「サッカーなのになぜ?」って、細かいことは気にしない!
広場の外にもたくさんの人たちが見えます。ソカロの周りは車両通行止めにしているのです。しかし、平日の昼間にも関わらず、すごい人が集まってますね。仕事は大丈夫なんでしょうか?
さて、試合中の町の様子を見てみましょう。
人も車もほとんど通らず、ゴーストタウンのようになってます!皆テレビに釘付けなんでしょう。
市場の行きつけの青果店へいったら、いきなり液晶テレビが備え付けられてました。
「え?みんなが試合を観戦できるための優しい心配り?」と思ったのですが、自分たちが中継を見るためにわざわざ持って来たようです。
そのむかいの果物屋もわざわざ液晶テレビ持参してました。
メキシコじゅうが緊張しながら見守ったこの試合の結果は、0-0の引き分けでした。
メキシコチームがサッカーで勝つとサポーターたちは独立記念塔の周囲を練り歩くのが通例(日本で、渋谷センター街や、大阪の道頓堀川へ行くのと同様に)なのですが、今回の結果が引き分けとはいえ、強豪ブラジルに得点を許さなかったことを盛大に祝うために、サポーターたちは町を練り歩き、独立記念塔へと向かったのでした。
メキシコシティの独立記念塔前の様子をとらえたビデオ
引き分けでも優勝したかのように盛り上がるメキシコのサポーターたち、なかなか面白いというか、ポジティヴシンキングの塊ですね。でも、嬉しかったのはよくわかります。
メキシコチームのGK、ギジェルモ・オチョアが英雄に
この試合で大活躍したのが、メキシコのゴールキーパーのギジェルモ・オチョア。ブラジルの度重なる攻撃を見事にかわし、ゴール前を守り通しました。
そんなわけで、オチョアのミームが、試合後からメキシコのSNSをにぎわせています。
メキシコ大統領エンリケ・ペニャ・ニエトが表紙を飾ったTIME誌をもじったものです。
現在メキシコ政府は、民衆の大ブーイングのなか、さまざまな法改革を進めているので、それに伴うマニフェスト。
ますます過熱しそうなワールドカップ。今後もメキシコチームとサポーターに目が離せませんね。
[Photo by Miho Nagaya]

























