冷房の効いた部屋で過ごしていると、夏でも体が冷えてしまいがち。特に高温多湿な日本の夏は、胃腸機能の低下を招くこともあるようです。
夏冷え対策には首やお腹、足首を冷やさない工夫をするのが効果的ですが、重ね着をしても「なんとなく体がだるい」。そんなときには、カレーを積極的に食べるようにしてみましょう!
「夏冷え対策=カレー」というのもなんだか唐突な話ですが、カレーが夏冷え対策に効果的なのにはきちんとした理由があるんです。そのひとつがスパイス。もともとは生薬として昔から活用されてきたスパイスは胃腸薬や漢方薬などの医薬品にも使われることが多く、中国やインドの伝統医学もスパイスと密接に関係しています。
さて、カレーに話を戻しましょう。スパイスを多用するカレーには体にうれしい効能がぎっしり! スーパーで売られているカレールウにも20〜30種類ものスパイスがブレンドされているそうですよ。それでは、カレーに使用される主なスパイスの働きを見てみましょう。
ショウガ・・・デトックス・発汗作用
唐辛子・・・カプサイシンによる発汗作用
コショウ・・・胃腸に優しい
クミン、コリアンダー・・・整腸作用・食欲増進
ターメリック・・・消毒効果
カレーには体を温めるスパイスたっぷり、というのが分かりますね! その発汗作用から、カレーには暑気払い効果も。肉や魚介類とともに野菜をたくさん煮込むことで、野菜もたくさん摂ることができます。スパイスだけでなく、野菜の食物繊維によるデトックス効果も期待できそう。
スパイスの効果を実感したのはシンガポールで暮らしていた時のこと。唐辛子やニンニク、コショウなどを多用する料理が多いせいか、冷え性が改善されました。スパイスの効能を身をもって実感!

魚の頭とオクラやナスなどの夏野菜を煮込んだマレー半島に伝わる「フィッシュヘッドカレー」
夏冷え対策の一貫として、カレーやスパイスを生活に積極的に取り入れてみると効果が実感できるかもしれませんね。





