寒い日々が続いていますね。そこで今回は外出時の強い味方、使い切りカイロをどこに貼ると最も温かみを感じられるのか、世で言われるポイントを筆者が全て試してみました。その中から「これは」と思った部位を勝手にランキングにして紹介しますので、ぜひともチェックしてみてください。
ちなみに今回試した部位は、全てさまざまな健康効果が期待されているツボのある場所。そのツボの上に使い切りカイロを貼り付けながら、外出をしたり、仕事をしたり、家事をしたりと日常生活を送ってみました。
第3位・・・次髎(じりょう)
使い切りカイロとは違いますが、おきゅうや温きゅうは、ツボの上に熱をピンポイントで加えて、単に指圧するよりも大きな効果を狙う健康法だと、かつて施術してもらった鍼灸(しんきゅう)師が言っていた記憶があります。
そう考えると、使い切りカイロをそのツボの上に接触させれば、おきゅうほどではないにせよ、何かしらの前向きな効果が期待できるはず。
その考えから今回のチャレンジがスタートしたのですが、いろいろ試す中で「おお、温かい」と感じた場所の1つは、腰とお尻の間、仙骨にある次髎(じりょう)と呼ばれるツボでした。もともと下半身の血行を改善し、冷え性などを改善するツボとして知られているのだとか。
身の周りの女性に聞いてみると、女性にとっては常識で、貼るタイプの使い切りカイロを仙骨の上に張っている人も少なくないと分かりました。
実際に使い切りカイロを貼ってみると、下半身全体がじんわりと温められている感覚が時間とともに強まります。その温もりが上半身にまで広がってくれないかと期待しながら外をウロウロ歩きましたが、筆者が感じた温かみは下半身のみ。
それでも「脚がとにかく冷えてかなわない」などと、下半身の冷えを特に自覚している人には向いているカイロの貼り場所だと言えそうです。
また、貼り付けた使い切りカイロが動いても頻繁にずれてしまう心配もないですので、便利な位置ですよね。
第2位・・・太衝(たいしょう)
第2位は足の親指と人差し指の骨が、甲の上で交差する辺りのツボ、太衝(たいしょう)になります。
こちらは気持ちを鎮めたり、血行をよくして冷えを改善したりする効果があるそうですが、実際に貼り付けるとその瞬間から効果が分かるくらい、足全体に温かみを感じました。
5分くらい貼ったまま室内を歩き回っていましたが、足の指に汗をかき始めるほど。
同じように足には照海(しょうかい)と呼ばれる、冷えに効くと言われるツボもあります。足首の内側で、くるぶしのすぐ下にあるポイントですね。
照海も使い切りカイロを貼ると、足元から下半身に温かみが広がっていくような温もりを感じましたが、外出時などは貼り付けた使い切りカイロが靴や洋服によっては露出してしまうなど、ちょっとした貼りにくさもあります。その意味で、照海よりも太衝をプッシュですね。
さて次は第1位!
第1位・・・身柱(しんちゅう)
第1位は身柱(しんちゅう)と呼ばれる背中のツボ。かなり上の方の背骨上にあり、左右の肩甲骨の上縁と同じ高さくらいにあるツボになります。
もともと痛みを鎮めたり、気持ちを鎮めたり、不眠を解消したりするツボみたいですが、「ここに使い切りカイロを貼ったら温かそうだな」と思って筆者が試してみたところ、その通りの効果を得られました。
イメージとしては、肌寒い夜に厚手のストールを羽織ったときの温かみに似ています。
さらに身柱に使い切りカイロを貼り付けたままコートを羽織ると、コートの保温効果で背中や肩だけでなく上半身全体がポカポカと温まってくれます。肩こり予防にも効果がありそうな印象を受けました。
以上、さまざまな体中のツボに使い切りカイロを貼り付け、その効果を確かめた結果をランキング形式で紹介しました。
冬の間に外で長時間過ごす必要があるときなどは、身柱に加えて、次髎、太衝にも同時に使い切りカイロを貼って、足先から肩まで全身で温かみを感じたいですね。
ただ、定期的に貼り付けた部位の素肌をチェックして、低温やけどなどのトラブルを予防してください。
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