
日本には、「髪は女の命」という言葉があります。確かに女性の長い髪は美しく、美のアイコンとして私たちの意識に浸透しています。けれど、逆に髪がないと「美しい」とは言えないのでしょうか。この疑問に対して、病気で髪を失った17歳の少女がとても印象的なメッセージを発信し、話題を呼んでいます。
ガンで髪を失った17歳のモデル

(C) Gerardo Garmendia Photographer
こちらは、アンドレア・シエラ・サラザール(Andrea Sierra Salazar)さん。テキサス在住で、モデルをしていた17歳の少女です。

(C) Gerardo Garmendia Photographer
この美しいアンドレアさんは2016年前半に、悪性リンパ腫の一種である結節硬化型ホジキンリンパ腫(nodular sclerosis Hodgkin’s lymphoma)に罹患していることが分かりました。既にステージ2に進行していたため、すぐに化学療法治療を受けたそう。けれどそれは、彼女の美しい髪を治療に使う放射線の影響で失うことを意味していました。「とてもショックだった。自分の容姿に自信を持てなくなった」と当時を振り返ってアンドレアさんは語っています。

(C) Gerardo Garmendia Photographer
それでも母親の勧めもあり、ウィッグを着用して徐々にモデルとしての活動を再開します。けれど、次第に彼女の中にある強い気持ちが芽生えてきます。
「私は髪の無い頭を恥じるべきじゃない。だって、私が誰であるかを決めるのは髪ではないのだから。私の髪や眉毛やまつげ、そんなものに私を定義させたりしない!」
そしてそんな彼女の想いにカメラマンのジェラルド・ガーマンディア氏(Gerardo Garmendia)が応え、とあるフォトセッションが実現しました。
「ガンは、私がプリンセスであることを邪魔できない」

(C) Gerardo Garmendia Photographer
画面の中から、自信に満ちた眼差しを向けるアンドレアさん。

(C) Gerardo Garmendia Photographer
「プリンセスをテーマに撮影したい。でも、ウィッグは無しで」という彼女のリクエストに完璧に応える仕上がりになっています。まさに王女の様な気品と誇りを感じさせるアンドレアさんの姿からは、かつて自信を失った時があったとは少しも感じとれません。

(C) Gerardo Garmendia Photographer
この一連の画像を彼女がツイッターで「ガンは、私がプリンセスであることを邪魔できない」とう言葉を添えて投稿したところ、約2週間で10万以上のリツイートと20万以上の「いいね」の反応がありました。

(C) Gerardo Garmendia Photographer
この写真を見ると、髪というものは美の一部分でしかないのだということが分かります。本当に人々の心に届く美というものは、外側ではなく内側から自然とにじみ出てくるものなのですね。

(C) Gerardo Garmendia Photographer
最後の放射線治療を8月中旬に終え、今後はミス・コンテストに出場する計画もあるというアンドレアさん。彼女のありのままの美しさは、きっと多くの人の胸を打つことでしょう。これからも自分を信じて、広い世界をどこまでも進んでいって欲しいものです。
[Photo by Shutterstock.com]
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