美味しいバゲットを食べることはフランス旅行の醍醐味のひとつ。「バゲットの美味しいパン屋を知りたい」、フランスに来られる方はみんな口を揃えて言います。
そんな方にご紹介したいのが、バゲットコンクールで優勝したお店。先日2016年パリバゲットコンクールの結果が発表されました。今年度の優勝店はパリ6区にあるLa Parisienne/ラパリジェンヌ。一番に選ばれたのは、どんなバゲットでしょうか。現地からリポートします。
パリバゲットコンクールとは
パリバゲットコンクールは、パリ市とパリ商工会議所によってこの街の一番のバゲットを決めるコンペティション。優勝者には賞金4000ユーロと1年間大統領の住むエリゼ宮にパンを奉仕する権利が与えられます。このコンクールに出品するには、長さや重さ、塩の使用量などの条件があります。詳しい条件やこれまでの優勝店は、以前TABIZINEの中で紹介されているので、こちらを参照下さいね。
La Parisienneのバゲット
2016年一番に選ばれたTradition/トラディッションと呼ばれるバゲットを早速購入してみました。見た目は他のお店のものに比べ少し細めの印象です。外はぱりっ、中はもちっとしていて、食感がなんとも言えません。そして小麦粉の風味が豊か! 口いっぱいにパンの旨味が広がります。
筆者がお店を訪れた時は、丁度焼きたてのバゲットが販売されていました。香ばしい焼きたてのパンをこうして食べられるのは至福のひとときでした。
またバゲットコンクールで選ばれるものは、少し塩気があるのが特徴です。フランスではバゲットはチーズやスープ、ソースなどと一緒に食べるものなので、普通にパン屋で販売されているものは比較的薄味。コンクールのバゲットは塩気がしっかりとあって、そのまま食べて美味しいバゲットが選ばれているようです。
La Parisienneの他のパンたち
La Parisienneではヴィエノワズリーやサンドイッチ、キッシュなども販売されています。筆者が訪れた昼時にはサンドイッチを買いに来る人でお店が溢れていました。どれも美味しそうなものばかり。近くにはリュクサンブール公園もあるので、晴れた日はここで購入したサンドイッチなんかを持ってピクニックするのもいいですね。
バゲットは小麦粉、水、塩、天然酵母やイーストだけで作られるシンプルなパン。気候によってもバゲットの出来具合は変わってきます。だからこそ奥が深く、パン職人は最高のバゲットを求めて、切磋琢磨しているのです。今年パリで一番に選ばれたLa Parisienneのバゲット。職人の細やかなこだわりが感じられます。
住所:48, rue Madame 75006 Paris
[All photos by Nanako Kitagawa]
[LE FIGARO SCOPE.fr]







