海面にそびえ立つ奇岩がまるで山水画のように神秘的な「ハロン湾」、国際交易都市の面影を残す幻想的な「古都ホイアン」、ベトナム最後の王朝グエン朝の都として栄華を極めた優美な「フエの建造物群」などの世界遺産を始め、リゾート開発が進む美しいビーチに、ハーブを多用したヘルシー料理など、旅行先として根強い人気を誇るベトナム。
TNCアジアトレンド総研がアセアン主要6か国を対象に行った2015年度のトレンドランキングをもとに、ベトナムの最新トレンド事情をお届けします。
5位:インタースクールや留学
子供をインタースクールに通わせたり、英語や日本語の習い事をさせる親たちが富裕層の間で増えてきていると言います。親世代で留学経験者も少なくないことや、留学支援を行うエージェントのきめ細かなサービスなどにより、海外教育は以前よりも身近に。定番の留学先は欧米が中心でしたが、ここ最近ではマンガやアニメをきっかけに日本へ留学する学生も増えているそう。
4位:車両保険
三輪タクシー「シクロ」やバイクのイメージがあるベトナムですが、生活に余裕のある人たちの間では自動車を保有する人が増加。これに伴い、自動車保険の売り上げも好調なのだそうです。ベトナムではなんと「生命保険よりもまずは金銭的価値の高い自動車保険に加入する」という人も珍しくないのだとか。
3位:外資系のコーヒーチェーン
コーヒー生産量では世界第2位を誇るベトナムですが、近年では2013年のスターバックスの進出を機に、同じくアメリカ発の「コーヒービーン&ティーリーフ」など外資系チェーンのカフェブームが到来! 週末や休日に利用する人が増えているそうです。とはいえ、コンデンスミルク入りのカップに濃いめのコーヒーを注いで味わう屋台ドリンクの定番「ベトナムコーヒー」を提供する、国内系カフェ「Highlands Coffee」や「Trung Nguyen Coffee」も根強い人気だそう。
2位:まるでバブル期のディスコ!?「ナイトラウンジ」
ルーフトップの高級ラウンジや広いダンススペースのあるクラブなど、友達や同僚たちとお酒を楽しみながらワイワイ騒げるナイトラウンジが大人気。現地の物価からすると高額なものの、金曜の夜には夜通しで遊べるラウンジに多くの若者が押し寄せるそうです。ホーチミンでは「LUSH」や「Vuvuzela」などが人気。
1位:プロ漫画家デビューの可能性を秘めた「コミコラ」
ベトナムの若手漫画家たちの作品が無料で読める2014年末に登場のウェブサービス「コミコラ/Comicola」が盛り上がりを見せています。以前からベトナム国内の人気漫画家の登場を求める声も多く、反響の多い作品を描いた人にはデビューのチャンスも得られることから、プロ漫画家輩出の場として一役買っているのだそう。コミコラユーザーの若者は『ドラえもん」や『ワンピース』などを読んで育った世代なのだとか。
若者たちの活気溢れる様子が目に浮かぶようですね。外資系コーヒーチェーンのほか、2014年にはマクドナルドも進出を果たしており、人気を集めているそうです。次回ベトナムを訪れた際には、ローカライズされた外資系チェーンのメニューにも注目ですね。
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