バラエティ豊かな朝顔の品種
夏の風物詩といえば、朝顔。小学校の授業で育てた経験のある人も多いことでしょう。
朝顔といえば、育てやすさが魅力ですが、その品種の豊富さにも注目したいもの。色も模様も実にさまざまで、見ていて飽きません。
まるで着物のように細かい模様の入った朝顔。これは美しい!
渋い色合いのものもあります。これは「団十郎茶」と呼ばれて、江戸時代に好まれた色の朝顔です。
大輪の朝顔は一見の価値ありです。花びらがべろべろと垂れ下がり、独特の脱力感を漂わせています。この花びらは・・・思わずつまんでめくってみたい衝動にかられます!
アバンギャルドすぎる変化朝顔
朝顔の中には「変化朝顔」と呼ばれる、もはや原形をとどめていないものもあります。
これ、花びらが破れているわけではありません。
えっ、これも朝顔!? 葉も見慣れた形とは違います。
これ、枯れているんじゃないんですよ。これでも一生懸命咲いているんです。
ここまでくると、そもそも花なんですかと突っ込みたくなりますね!
変化朝顔は、遺伝子の突然変異でできたもので、多くの花は種をつけることができません。
つまり、植えてみてどんな花や葉が出てくるかは、神のみぞ知る世界。しかもどんなに美しいものができても一代限りなのです。これは、江戸時代から愛好家が夢中になるのもわかるような気がします。
ちなみに、変化朝顔は写真で見るとなんだかグロテスクですが、実際の花は小さいので、精巧にできた細工のようで、とてもかわいらしいんですよ。
都内近郊で朝顔がたくさん見られるイベント
たくさんの朝顔が見られるイベントも、夏に多く開催されます。
毎年7月6~8日に入谷鬼子母神を中心としたエリアで開催されます。朝顔が並んだ露店は100軒にものぼり、ずらりと並ぶ朝顔の姿は圧巻です。なんとなく、浴衣を着て夕方に行きたい気分になりますが、夕方に行くと花はすでにしぼんでいるので要注意。なんせ、「朝顔」ですからね。
7月から8月にかけて、首都圏の各地で変化朝顔や大輪朝顔の展示会をしています。珍しい朝顔の実物を見る絶好のチャンスです。
知れば知るほど奥の深い朝顔の世界。いろいろな朝顔を見ると、その魅力にどっぷりとはまってしまいそうです。
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