スマートフォンの普及でコミュニケーションが容易になり、人との距離を感じなくなった時代・・・と多くの人が思いがちのようですが、実はそんな情報社会は同時に私たちに多くのストレスを与えているのですよね。最近では、自ら携帯の電波の入らない場所に行く「圏外旅行」がブームなようです。今回はそんな「圏外旅行」でぜひ試していただきたい事、携帯の欠如をプラスに変えられるヒントを紹介したいと思います。
カメラを持参しよう
今は携帯で簡単に写真が撮れますが、せっかくの機会です、本物のカメラをもって撮影を楽しんでみましょう。
「圏外旅行日記」をつけてみる
携帯の普及と共に、ペンを握って文章を書くという行為をしなくなった人も少なくないのではないでしょうか。今回の旅では、旅中に気づいた事、感じた事、頭に浮かぶ思いをそのまま書き留めてみるのも素敵かもしれません。日記はあとに残るものですから、何年後かに読み返すという別の楽しさもありますよね。
人との「本物の会話」を楽しもう
スマートフォンの普及で、街中でも下ばかり見ている人が多いです。話をするのも下を向いてタイプしながらの会話。今回の旅では、同伴者と、そして旅先で出会う人と目を見てしっかり会話を楽しんでみたいですね。また、普段のSMS依存生活に関してもオープンに話し合って意見を交換する事も良いアイデアだと思います。
普段のSMS依存生活を見直す
SMS過度使用によるストレスを感じている方は、この機会に普段の依存生活を少し見直してみましょう。何か1つ、新しいルールを作ってみるのが良いかもしれません。
例えば、「23時以降は電源を消す」や、「仕事の休憩中の携帯チェックは5回までにおさえる」など・・。圏外での生活を体験したからこそ、そこで感じた開放感を実生活でもぜひ少しずつ実践していってほしいです。
上を向いて歩こう
携帯を持っていると、どうしても下ばかり見がち。そうしている間に、自然の美しさや何気ない町の景色など多くの「美」を見逃しています。「上」を向いて歩く事を意識しましょう。そうすれば、きっと気持ちも前に向いていくと思います。
どんどん便利になる社会。便利社会から恩恵を受けるのが我々人間であれば、そんな社会が生むストレスや問題とうまく付き合っていく事も我々人間の責任です。圏外旅行をきっかけに、電話を置いて外出する機会を増やしていく事もおおいに可能だと思います。考え方次第で、「不便」という概念はどれだけでも変えられる可能性があると思います。電話を通してのコミュニケーションでは味わえない、本当の意味での人との交流、美しいものを美しいと五感で感じられる喜び、そんなものをこれからも大切にしていきたいですね。
[産経新聞]







