「世界中を旅したいな・・」そんな夢を抱きながらも、実現するには資金だけでなく、大きな決断力、勇気が必要ですよね。今回は、経済的にも何不自由なく生活していたアメリカ人女性が仕事を辞め、世界を冒険したお話を紹介します。
Gina Dowdさんは、アメリカの首都、ワシントンDCで財政専門の弁護士として働くキャリアウーマン。激務でストレスも多い仕事でしたが、経済的には何ひとつ不自由のない生活をしていました。
そんな彼女の人生が一変したのは2009年、バラク・オバマの大統領就任式があった夜のこと。
24時間休みもなく働き詰め、クタクタだった仕事帰りのGinaでしたが、町は大統領就任を祝う人々で溢れかえり、お祭り騒ぎ状態。当然電車もタクシーも捕まらず、帰途を完全に阻まれてしまった彼女は、群衆にまみれながらふと自分自身の生活に疑問を感じ始めたそうです。
世界中を旅したいという夢を長年抱いていた彼女は、仕事を辞め、身の回りのものを売りさばき、着々と旅の準備を進めていきました。
そして前職のキャリアを活かし、フリーランスのファイナンシャルアドバイザーとして、旅をしながら仕事することを実現した彼女。時差など問題がなかったわけではないけれど、彼女のクライアントは、彼女が旅人であること、広い世界観を持っていることに好感を抱き、彼女と仕事をする事を積極的に選んだそうです。
こうして各地を旅していたGinaですが、なんと旅先で出会った男性と結婚し、現在はアメリカに戻ってフリーランスの仕事を続けています。数年後、子供も一緒に家族で長期の旅行をする事を計画しているそうです。
一度きりの人生。年齢に関係なく、自分のしたいことができているのか、仕事生活、プライベート生活を含め、じっくり見つめ直すのは大切なことかもしれませんね。
「遅すぎる」ことなど何ひとつなく、人生の折り返し地点は自分で決めればよいのではないでしょうか。彼女は自身を振り返ってこう話しています。
「私は仕事を辞めると決断した事を一度たりとも後悔したことがない」と。
自分の気持ちの持ち方次第で、どんな挑戦でも実現できる可能性があることを、Ginaさんの冒険が私たちに教えてくれている気がします。
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