海外の旅行先で、頻繁に遭遇する金銭トラブル。
どのような回避策を立てていますか?
スマートマネー研究所の調査では、海外旅行で若者が経験している失敗やトラブルのうち、お金関連のトラブルが上位に上っていることが分かっています。
「いつも紙幣で支払って、小銭が余り過ぎた」「タクシーでのトラブル」「両替をし過ぎた」などの軽いミスに次いで、「ぼったくり」や「チップの払い過ぎ」「スリ・置き引き」「現金の盗難」などのトラブルにも多くの人が見舞われているようです。
中でも、「つり銭をごまかされる」トラブルは、判明した後で、とても悔しい思いをするものです。タクシーなどでは頻繁に起きるこのトラブル、どのように回避することができるでしょうか。
海外旅行先でつり銭をごまかされないための心得
1:払った額とつり銭の把握、とっさの一言を準備
清算時に、自分がいくら払ったか、おつりをいくらもらったかを常に確認することは必須です。また、つり銭をごまかされたと分かった時、すぐに現地の言葉で言い返せるようにしておくのもポイントです。
(英語での例)
「This isn’t enough change.」(おつりが足りません)
「Excuse me, I think I’m short of 100 yen of change.」(すみません、100円おつりが足りないと思うのですが)
「I don’t think I’ve got the right change.」(おつりが足りないと思うのですが)
2:100円の買い物時に1000円札を出さない
海外旅行先でおつりをごまかされるのは日常茶飯事とはいったものの、それを極力避けるためには、やはりおつりを出さないように買い物をする心がけが大事です。
日本でいえば、100円の買い物をする時に、1000円札を出さずに、きっかり100円を出せば良いというわけです。
これならごまかされようがありません。
もちろん、どうしても大きいお札しかないといった場合は仕方ありませんが、「小銭を出すのは面倒だから、大きいお札を使おう」というクセがある方は、海外では気をつけて!
3:小銭がない世界もある
発展途上国で旅をする場合、高額紙幣を出して、その残りはチップとして扱われておつりなし、というのは当たり前のように行われていたりします。そもそも小銭を持ち合わせていないのです。
また、おつりを払う意志はあるものの、エジプトなどでは、小銭をあまり用意していない店もあるようです。
つり銭をごまかされたというよりは、つり銭を返す気がない、用意がない、という国もあることを覚えておくのが良さそうです。
4:チップという考え方・慣習
海外で「つり銭が返ってこない!」と慌てて騒ぎ出す前に気を付けたいのが、それがチップだったというケースです。タクシーやバスなどの乗り物で高額紙幣を払えば、つり銭は運転手へのチップ代わりにして、もらわないというのが通例になっているようです。
このようなチップの慣習は、国によって異なるので、事前にリサーチしておく必要があります。
いずれにしても、滞在国の事情をよく事前に調査して、チップやつり銭のマナーや、切り返し方を知っておくのが良さそうですね。



