U.S. Census Bureau(アメリカ合衆国国勢調査局)2010年度のデータによると、ニューヨークの女性の独身率は全米一と言われています。全米ではほぼ半々の男女比率が、ニューヨークでは女性が5%も多いのです。
NYC 47.49%(3,882,544人)全米 49.16%
女性 NYC 52.51%(4,292,589人)全米 50.84%
NYC総人口 8,175,133人
NYC 46.68% 全米 35.40%
女性 NYC 41.67% 全米 28.98%
男性の未婚率も高いのですが、ここはニューヨークですから、未婚者の中には同性愛者も含まれます。ニューヨークでストレートの未婚者を探すのは、並大抵のことじゃありません。
仕事に忙しく、恋人探しもままならない。でも、ストレスの多いニューヨークで、一人で生きていくのは寂しすぎる。そこで恋人探しを手伝ってくれるのが、マッチメイキング(恋人紹介業)のTrain Spottings(トレイン・スポッティングス)です。
この「Train Spottings(トレイン・スポッティングス)」が面白いのは、その着眼点にあります。
時々、地下鉄で見かけたあの人素敵だな~と思ったことはありませんか?そう、「Train Spottings(トレイン・スポッティングス)」は、多くの乗客が乗り降りするニューヨークのアイコン地下鉄(トレイン)こそ、最大の出逢いの場であると目を付けたのです。
「Train Spottings(トレイン・スポッティングス)」のThe Love Conductor(恋愛指南役)を名乗る主催者Erika Christensenは、ニューヨークの地下鉄をターゲットにして、恋人候補を探してくれます。
地下鉄のホームで、車内で、彼女のお眼鏡にかなった人は・・・
・指に結婚指輪があるかどうかチェックされ、
・「あなたは独身ですか?」と聞かれ、
・結婚していなかったら、“You’ve been spotted!(あなたを発見しちゃった!)“とビジネスカードを渡されます。
もし発見された人が、恋人募集中、紹介に興味があれば、Erikaにメールをして、次のステップに移るわけです。
このマッチメイキングのユニークさが話題になり、全米放送CBS、NBCや、New York Post 、New York Magazineでも「Train Spottings(トレイン・スポッティングス)」は取り上げられています。
今回は、「Train Spottings(トレイン・スポッティングス)」の主催者であるErikaに、インタビューをしてきました。色々と聞いてみましたよ!
Q. ニューヨークで恋人探しをするのに、お気に入りの駅を教えてください。
A.Union Square(ユニオン・スクエア)は、エネルギーがあり、タイムズスクエアの次に乗降客が多い駅で好きです。
観光客よりも地元のニューヨーカーが多く、ダウンタウンやブルックリンに近いこともあり、 平均年齢が若めです。
Q.過去に日本人のクライアント(顧客)を持ったことはありますか?
A.日系アメリカ人はいたことがありますが、残念ながら日本人はないですね。あなたが初めての日本人クライアントになってみては?(笑)
Q.日本人の独身男女の読者にアドバイスをお願い出来ますか?
A. 日本人に限らず、どの国でも同じですが、言いたいのは「チャンスをつかめ!」ということです。もし興味を引いたり、目を奪われるような人に出逢ったなら、「こんにちは」と挨拶をして、きっかけをつかみましょう。
恥ずかしいのは、一瞬だけ。勇気を出すことが出来れば、ずっと幸福になれるのです。
主催者Erikaは、アピール上手なのに、押し付けがましさがない好印象の人。彼女に発見された人も同様に感じるはずです。さすがマッチングのプロ!ご協力ありがとうございました。

主催者Erika Christensen(中央)さんとスタッフさん。ここは、まさにUnion Square Station!! © Hideyuki Tatebayashi
出会いはどこにあるのか分からない。iPhoneに釘付けの人、イヤフォンで音楽をずっと聞いている人、テクノロジーが武装になっていますよ。話しかける隙がどこにあるのでしょう?
手ぶらの状態で目を上げたら、異性の視線に出逢うかもしれませんね。



