
一般的に牡蠣は、ぎゅっと身がつまって濃厚な「真牡蠣」と身が大きくミネラルをたっぷり含んだ「岩牡蠣」に大きく分類されますが、西日本を中心に11〜4月にかけて旬を迎えるのが「真牡蠣」です。
地方生まれの「かき小屋」とは?
シャンパンやカクテルと一緒に楽しむ「オイスターバー」もいいですが、真牡蠣の産地である広島や福岡といった地方の一部には、「かき小屋」なるものが存在します。東京や大阪など都会にお住まいの方には耳慣れない単語かもしれませんね。

「かき小屋」とはその名の通り、屋根付きの小さなスペースを用いた屋台のような場所のことです。獲れたての新鮮な牡蠣を、炭火で焼いて食します。

自分で焼いて食べるから旨い!
牡蠣の量はエリアによって異なりますが、1キロオーダーして10〜12個。平たい面を下にして3分ほど焼いたあと、ひっくり返してさらに焼き、殻の端がパカッと空いたら食べ頃です。

殻を空けると、つるりん、ぷっくりした身の牡蠣がお目見え!じゅるじゅると旨味が汁となって溢れ出した牡蠣は、磯の香りも相まって格別の美味しさです。
もちろん、牡蠣の焼き方、食べ頃はスタッフさんが丁寧に教えてくれるのでご心配なく。

各かき小屋の個性を見つけ出そう
店によって、ホタテやイカ、サザエ、アワビ、エビといったさまざまな海産物が用意されており、かきグラタン、 かき飯などサイドメニューにも店の個性が現れています。持ち込みもOK(一部の店で例外あり)。

また、匂いがつかないように上着を貸してくれる店もあります。

海のミルクとも呼ばれ、たんぱく質、カルシウム、タウリン、鉄分、ビタミンを含んだ栄養満点の牡蠣。冬限定のかき小屋は、今ならではのお出かけ先としておすすめですよ。
[All Photos by Mika Kameda]


